株式会社新潮社への訴訟提起のお知らせ

2023年3月3日
保坂展人

株式会社新潮社が発行する『週刊新潮』(2023年2月9日発売号)及びインターネットサイト「デイリー新潮」上に2023年2月20日付で掲載された記事が、虚偽の事実であり、私の人格と名誉を毀損するものであったことから、同社に対し、謝罪広告等を求める訴訟を本日東京地方裁判所に提起いたしましたので、お知らせいたします。

2023年2月9日発売の『週刊新潮』において、「応接家具に1200万円“自宅偽装”で巨額のムダ交通費も!役所に王国を築いていたリベラル「保坂展人」世田谷区長の堕落」とのタイトルの記事が掲載されました。

タイトル及び記事では「応接家具に1200万円」「区長の机と椅子だけで約85万円、執務用の棚や応接チェアなど合わせて約1200万円という法外な額がかかっている」「(1000万円よりも)大きな額が動いている」との記載がありますが、購入契約を締結した事実もその決定をした事実もありません。

したがって、公費の支出は一切なされておりません。昨年度、什器レイアウトを検討する資料として什器購入計画検討支援業務の委託業者が取り寄せた見積もりは存在しましたが、これは直ちに購入に結びつくものではありません。その後、区長指示で全体としての購入金額の低減に向けた調査をしている段階でした。そのため、タイトル及び記事は事実に反するものです。

また、タイトル及び記事では、「自宅偽装」「そもそも、保坂区長は世田谷区に住んでいません」との記載がありますが、主たる生活の本拠地を世田谷区内の代沢に置きながら、世田谷区に隣接する狛江の自宅も利用している状況であるのが事実であり、「自宅偽装」「そもそも、保坂区長は世田谷区に住んでいません」との点は事実に反します。

これまで私は、『週刊新潮』編集部に対し、記事掲載前の取材段階において上記事実を説明しました。しかし、週刊新潮は、そうした事実を知りながら、事実に反する記事を掲載しました。

それに対し、2023年2月10日付で同社に対し、記事の訂正を求めるとともに、誤った記事をもとにした発信を行わないように求めて参りました。

しかしながら、記事の訂正をすることなく、2023年2月20日付で同社が運営するインターネットサイト「デイリー新潮」において、「世田谷区長・保坂展人に公用車使用を巡り疑念が 応接家具に1200万円という法外な額が」とのタイトルの記事が掲載されました。

同時期に取材をした別のメディアにおいては、当方からの事実説明を受けて、「1200万円分もの家具を購入しました」との記載は訂正されました。しかし、同じ事実説明を受けた週刊新潮、デイリー新潮は、その記述をまったく改めることをしておらず、その対応には多大な問題があります。

事実無根の指摘を受けつつ、記事を掲載し、さらに、オンラインでも重ねて掲載するに至ったことは、到底看過できるものではなく、またインターネットを中心に二次被害が生じている状況であるため、おおもとの記事に対して毅然として訂正を求め名誉を回復するため、今般、訴訟を提起することにいたしました。

以 上